北陸大学教職員組合ニュース 号外号(2000.6.27発行)

 

号外

6月22日(木)の団交に40名の一般組合員が参加

本日626日(月)18:00より団体交渉開催

場所 薬学本館3F 会議室

みんなで団交に参加しよう!!

 

法人理事会は、今年も教職員の賞与の削減を強行しようとしています。6月22日の団交は40名前後の一般の組合員が参加して行われ、法人理事会側の松村労務担当理事から賞与を削減する根拠について「説明」がありましたが、状況が厳しいからという一般論に終始し、まったく説得力を欠くものでした。そして役員報酬を減らしたのかという組合側の質問に対しては松村理事は「答える必要はない」という趣旨の発言を40名以上の組合員を前にしても何度も繰り返し、最後まで回答を拒否しました。教職員の賞与は減らしても自分たちの給与は減らさないという理事会の態度に組合員一同怒りを新たにし、次回団交に北元理事長の出席を求めて団交は終わりました。以下は、団交に参加したある組合員の感想です。

 組合に入って5年になりますが、団体交渉なるものを傍聴したのは今回が初めてでした。当局側の高圧的・一方的態度についてはかねてから聞いていましたが、こちら側の質問に対して、決して正面から応えようとせず、一般論を長々と話して時間をつぶそうとする、誠意のない態度がみえみえでした。私が予想した以上に多くの組合員が集まり、理事会側の組合軽視というよりもむしろ無視に近い最近の横暴振りに、一矢を報いたい、という気持ちを皆さんお持ちなのだとわかり、私自身とても力強く感じました。

組合が夏季賞与について一律2.5ヶ月を主張した上記団体交渉の翌日、組合との団交など一切なかったかのように、鉄面皮の法人理事会は、当初の提案とまったくかわらない賞与削減案を全教職員に配付しました。

組合員のみなさん、自分の目で耳で法人理事会の実態を確認しましょう。

拝啓 北元理事長殿

私たちは北元理事長の給与のために賞与を削減され

なければならないのでしょうか?

現在、法人理事会より私たち教職員に対して、今年度の賞与を従来よりも平均0.3ヶ月分減らす、という案が示されております。その理由は厳しい財政状況だからとのことです。収入が減っているのだから賞与の削減は当然であるというわけです。それでは、北元理事長、あなたの給与は減らしたのでしょうか。団交で何度も出席者におききしたのですが、減らしたという回答はついに今日までありませんでした。ということは、北元理事長、あなたの給料は下げられていない、と理解せざるをえません。

あなたの父親である前理事長の退職直前の報酬が約4000万円でした。あなたの給料については、理事長就任のときに「親父より低いのはいやだ」とあなたがおっしゃったという伝聞もあり、4000万円を下回っているとはとても考えられません。

北元理事長もよくご存知のように、文部省の役員報酬のガイドラインの上限は2200万円です。これを越えていると、財政は豊かであるとみなされて、越えた分だけ、大学への助成金が削減されることも理事長はよくご存知のはずです。仮に理事長の報酬が4000万円だとすると、助成金は1800万円、そのために削減されていることになります。大学の被害はそれだけではありません。理事長にガイドラインよりも1800万円よけいに払っているのですから、本当の大学の被害額は1800万円と1800万円で3600万円ということになります。大学は北元理事長のために3600万円というむだな出費をしているのです。さらに北元理事長は役員交際費も好きなだけお使いできます。

ところで法人側の発表によりますと、北陸大学の教職員の平均給与は月あたり40万円前後だそうです。現在教職員の数は約280人です。すると0.3ヶ月分の削減の合計額は、40万X280X 0.3で約3400万円です。これは北陸大学が北元理事長のためによけいに出している3600万円にかぎりなく近い額です。つまり、北元理事長お一人の法外な給与のために、全教職員が賞与を0.3ヶ月分削減されるというわけです。いいかえれば、理事長の給与を適正なものとすれば全教職員の賞与は6ヶ月分出せるということです。

北元理事長は常々思いやりということばを口になさいます。思いやり――とてもすばらしいことばです。自分の給与はまったくさげず、教職員に対しては0.3ヶ月分の賞与の削減を行えば、私たち教職員はいったいどういう思いになるのか、理事長ほどの想像力と思いやりの心に恵まれた方であれば容易に察しがつくであろうと思われます。

では北元理事長、なぜあなたの給料は手付かずで、教職員の賞与は削らねばならないのか、私たちの前でご説明願えないでしょうか。団交で部下だけを矢面に立たせるのはもうおやめになりませんか。今まで肝心なときに理事長はいつもおいでになりませんでした。

そろそろかくれんぼはやめて大人になろうではありませんか。