北陸大学教職員組合ニュース第5号速報(1996.6.20発行)

ボーナスの早期支給を第一に!

暫定的な措置にご理解を

 

 

 夏期賞与の季節がやってまいりましたが,賞与の額や給与のベースアップについて皆様の関心が高いであろうと思います。これら待遇改善について,組合は昨年の改善に引続いて努力をしてきました。しかし,法人側の貴任ある誠実な回答が得られず,解決の糸□が見つからないまま6月も下旬になってしまいました。

待遇に関する法人側との折衝は,一部ニュースや分会懇談会などでお知らせしましたが,第10回団体交渉の席上,小委員会(各々5名程度)を設けて話し合うことになり,小委員会に交渉の場を移して行いました。

経過の概略は次の通りです。

 第1回(5月27日):組合側は,サンプル100大学の平均給与との差19%を数年かけてでもよいから解消するように求めたのに対し,法人側には試案はなく,次回に具体案を提示すると明言した。この作業のため,次回まで10日間の猶予を認めた。

第2回(6月6日):法人側から.給与の改定にはシミュレーション等時間がかかるので,まず夏期貸与の支給について暫定的に先行させたいとの申し入れがあり,「人事考課を前提として,平均現行給与の2.5カ月支給」の暫定案が提示された.

組合側は,約束の給与改定の具体案が提示されないことに抗議した後,「絵与改定決定後に,給与は4月に遡って補正する。夏期賞与も同じく取り扱う。また,賞与は昨年実績年間6ヵ月を下回らないこととする。更に,人事考課は内容の説明がなく,不明確であるため,今回は行わない」との付帯条件を提示した。

「年間6ヵ月を下回らない」という点については法人側は,「その精神はわかるが,給与改定の決定をみてからでないと返事できない」としたが,それ以外に反論はなく,他は了解したものと受け取れた。

 第3回(6月17日):組合側は,付帯条件を付けて夏期賞与支給に関する覚書きを取り交わすつもりであったが,法人側は,「暫定案だから,付帯条件などは認められない。それ以外のことは今後の交渉に委ねたい」とする線にまで後退し,これ以上の要求をつっぱねた。

このように法人側の一方的な返答のみでなんら進展がみられないので,執行委員会は,「待遇改善に関する全ての交渉は継続中であるという前提で,夏期賞与の支給を認める」方針をとり,法人側に対し,「学長が説明できないような人事考課は拒否する」旨,再度申し入れし,また,絵与改定を夏休み前に決着するよう要求して今回の暫定措置を受入れました。

 苦渋の選択ではありますが,皆様のご理解をお願い致します。

 むろん,5月以前の法人側の交渉の怠慢さもさることながら,組合側の本年度の待遇改善に対する取り組みが甘かった(遅かった)のも事実であり,この点を執行委員会は反省しています。今後引続いて,定昇・ベースアップ,あるいは年間賞与額の改善・決定などについて,全力で取り組む決意です。

待遇改善をはじめとする組合活動に力を貸していただける方がおられましたら大歓迎です。組合は,今こそ皆さんの英知と協力を必要としています。

 

組合結成1周年を祝いましょう!

厳しい状況の中で立ち上がった我々

尾行され,監視された7月5日

目を潤ませ,手をとり合った7月5日

あの感激を,いまふたたび

学生達のために北陸大学教職員組合は         

新たな決意で出発します

 

7月5日の記念パーティーにはぜひご出席をお願いします。

未加入の方も歓迎します!