北陸大学教職員組合ニュース第41号(1996.12.17発行)

 

北陸大学の発展をめざして、新たな行動

北陸大学教職員組合 平成8年定期総会 開催される

 12月4日、平成8年定期総会が開催されました。これは組合規約によって、10月に行わなければならない重要な大会ですが、若干遅れてしまいました。出席者80名、委任状40名をもって会が開かれました。

 議長選出(岡野執行委員)の後、はじめに土屋執行委員長より挨拶があり、その中で、この1年の活発な組合活動にたいする評価と皆様への感謝が述べら

れました。それは、皆様の協力のもとで、昨年の大幅な給与アップや三六協定事項の改善(時間外勤務、代休、週休2日制の導入可能性)であり、またオリンガー講師の不当解雇を撤回させたことなどです。ですが一番の大きな成果は、学園内に言論の自由が復活しつつあることであります。これからも執行部を含め組合が、教職員が安心して教育・研究に専念でき、あるいは安心して働ける職場作りを目指して努力したいと決意がありました。

ついで、櫻田書記長より基調報告があり、次の報告がありました。

(1)新任教員との覚え書きの問題で、今年度採用者がいまなお契約で雇用されていることについて抗議していること。

(2)吉田和弘氏に対する人事異動が差別であることを抗議していること。

(3)次期学長選任の決定を白紙撤回させること。

(4)本年度給与改定交渉で、法人側が不誠実で、地労委へ訴えたにもかかわらず、未だに基礎となる財務資料を示さず、話合いは平行線であること。

 

 その他の主な議題の内容は次のようでした。

1 組合規約の改正及び規定の制定について

(1)組合員数の「2分の1以上」を「過半数以上」に改めた。

(2)会計監査において「職業的に資格がある会計監査人」を「会計監査人」に改めた。

(3)これまでなかった「旅費規定」を新たに制定したこと。

 

2 本年度の決算報告と次年度の予算案について

(1)平成8年度(H7.10.1〜H8.9.30)の決算が承認されたこと。

(2)平成9年度(H8.10,1〜H9.9.30)の予算案が説明され、承認されたこと。

 この中で、ストライキ中の日当などの支出に多額の予算を計上したことが注目される。

 

3 当面する課題について

(1)給与交渉において、これまでの方針を確認した。すなわち、法人側が、財務諸表を公開して交渉に応じるか、でなければ、組合要求の8%アップを認めるか、のどちらかで交渉を維持することが認められた。

(2)吉田氏に対する差別撤回をあくまで要求してゆくことが了承された。

(3)ストに当たっては、効果的なストを実施するために、臨時大会などを開いて、組合員の総意で決定することを確認した。

(4)大学運営の民主化、教授会の機能回復、学長・学部長の公選制の実施などは、組合として取り組むとともに、有志の会などの活動を全面的に支援することが了承された。

(5)組合の事務業務などに組合員が積極的に協力されるよう要請があった。

 

4 新役員等の選出について

  島崎副委員長より、「現在多くの懸案事項があり、いましばらく現体制を基本として維持したい」と説明があり、若干の交代と若い年代の執行委員を追加した提案が、出席者の投票によっで承認された。

新メンバーは次の通りです。

 

執行委員長 土屋 隆  (薬)

副委員長  島崎 利夫 (法)   会 計  田端 淑矩 (薬)

書記長   櫻田 芳樹 (外)   監 事  富森 毅  (薬)

 

執行委員  浅野 直樹  (薬)   執行委員  田村 光彰 (法)

執行委員  岡野 浩史  (外)   執行委員  橋本 忠  (薬)

執行委員  S.オリンガー(外)   執行委員  馬場 巌  (法)

執行委員  木津 治久  (薬)   執行委員  林  敬  (外)

執行委員  桐山 典城  (薬)   執行委員  三国 千秋 (外)

執行委員  古閑 健二郎 (薬)   執行委員  宮原 辰夫 (法)

執行委員  定成 秀貴  (薬)   執行委員  吉田 和弘 (事)

執行委員  澤西 啓之  (薬)   執行委員  吉膝 茂行 (薬)