北陸大学教職員組合ニュース第58号(1997.3.14発行)

 

地労委への不当労働行為救済申立和解成立

救済申立ほぼ全面的に認められる

 

 昨年10月30日に、石川県地方労働委員会(以下地労委)へ不当労働行為についての下記の2項目の救済申立をしましたことは、組合ニュース(平成8年10月31日発行号外)でお知らせした通りです。

(1)学校法人北陸大学(以下法人)は、北陸大学教職員組合との給与改定を議題とする団体交渉において、法人の財務状況を示す財務諸表を提出して、団体交渉に応じなければならない。 

(2)法人は、組合員吉田和弘氏に対して、同氏が組合員であることによる不利益取り扱いをただちにやめ、平成7年冬期賞与および平成8年夏期賞与の0.05カ月分の不足額を支給し、さらに同氏を、ライブラリーセンター次長に戻した上で、高校出張訪問を他の職員なみの2県にし、待遇面での差別をなくすこと。

 

 これに対する第4回調査が3月7日午後1時半から地労委審問室で行われ、組合と法人との間に和解が成立し、次のような内容の和解協定書が取り交わされました。

 (1)平成8年給与改訂に関し、平成9年2月13日付けの確認書(組合と法人とで取り交わしたもの、組合ニュース第52号:2月14日発行参照)のとおり解決したことを確認する。

 (2)吉田和弘氏については、組合の申立をすべて認めて履行する。なお、処遇については、教育情報センター次長(旧学務部次長)にさらに遡って戻す。

 これに基づいて両者と立会人の地労委委員(中島委員長以下4名)の調印した正式文書が12日に届き、(2)が履行された時点で成立することになりました。

 

 法人は、(2)の吉田氏に対する不利益取扱いをしていたことを全面的に認めたわけですが、法人の責任者からはこれに関する釈明や謝罪などは未だに一切ありません。今後もこの種の不当労働行為が行われないように厳しく対応する必要がありますので、皆さんもご協力ください。

                 

 (1)の給与改訂に関して我々が重視したのは、「財務諸表を開示して誠実に交渉に応じること」でしたので、2月の法人との確認書には「財務諸表の開示については引続き協議する」との一項目を入れさせたことは、すでにお知らせした通りです。今回の和解協定書にもこの項目を独立して入れることを主張しましたが、法人はあくまでも拒否しました。そこで、確認書に明示されているこの項目を地労委で確認してもらう事にした訳です。

 それにしても、経理の公開をかたくなに拒否する法人の態度は異常です。組合ニュース53号でも説明しましたように、ますます本学の経理の不透明さの疑惑が増すばかりです。

次年度の交渉でも「財務諸表の公開」と「疑惑の解明と是正」に努力しましょう。

 

 

衛藤氏 TVニュースで語る

「理事長はお辞めになるべき」

 3月7日(金) の北陸朝日放送のニュース番組(17:30 〜)で北陸大学の問題が取り上げられ、次期学長に予定された衛藤瀋吉氏が、大学側からの突然の白紙撤回の通知に不満を述べる中で、本学理事会の体質や理事長の不誠実な対応に対して、「理事長は辞めるべき」との発言があった。

 この番組は、衛藤氏が今回の出来事でマスコミ各社へ送った文書をもとに構成され、文書の内容とインタビューに応じる衛藤氏の発言が大きく報じられた。衛藤氏の発言から,教授会での承認、さもなくば白紙撤回してやり直すことを衛藤氏自身が法人側に要求していたことが明らかにされた。次期学長に決めた衛藤氏の言葉にも耳を貸さない本学法人の傲慢さは呆れるばかりである。学内でTVを見ていた多くの教職員や学生は、衛藤氏の「大学は企業と違う」などいくつかの発言にうなづいていたが、「理事長はお辞めになるべき」の言葉には一斉に拍手が起こった。また、ニュース解説者も社会常識的な立場から「補助金の不明朗な使途」「盗聴器発見」など学問の府である大学にあるまじき状態を指摘し、イメージダウンによる北陸大学の社会的損失の責任が理事会にあると断言し、衛藤氏の言葉をフォローした。

 我々も、この問題の原因が非民主的な体質の理事会そのものにあることを指摘してきたが、社会の目はもっと厳しく、“理事長の責任”を問題にする報道がなされたことに少なからず驚いている。いわば学外の他人からいわれるまでもなく、我々自身が責任の所在を明らかにし、大学の名誉回復と体質改善のために何をすべきかを考えねばならない重大なときに、タブーとして発言すら控えていたことを深く反省せねばならない。

 2年前の教職員組合設立のときから我々は多くの改善を求めて活動してきたが、本当に大学が明るくなり、民主化が進んだのだろうか、残念ながら何ひとつ変わっていない。むしろ民主化の機運と現行システムの間で大きな矛盾と対立を生じつつある。そして、大学教育の現場が混乱し始めている。当然である。法人理事会や教学トップの体質が全く変わっていないからである。先のニュース解説者が述べた「学生がかわいそうだ」を体制側はどう受け止めているのか。今やその責任を追及するときが来ているのではないだろうか。

 週刊朝日(3月12日発売)には「北陸大のお粗末」の見出しの記事がある。はからずも、衛藤氏によって「お粗末なこと」が明らかになったことは、皮肉である。

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