北陸大学教職員組合ニュース第77号(1997.6.27発行)

 

第30回団交

 

夏期賞与 人事考課の問題で決裂

 

 第30回団交(6月24日)は、タイムリミットとなっている夏期賞与について交渉が行われました。

 

<団交要旨>

1.「夏期賞与は、一律2.5ヶ月とし、人事考課を行わない」等の法人側提案に、夏期賞  与の支給については、組合側は一応評価したものの、他の付帯事項について合意に至ら

  ず、結局、団交は決裂した。

 

(1) 平成9年度給与改定交渉

[経緯]法人側は、今回は、賞与についてのみ交渉したいとして、以下の提案を行った。

 1. 夏期賞与は、2.5ヶ月とする。

 2. 人事考課は、今回は賞与額に反映させない。

 3. 賞与は年間6.0ヶ月とし、一律金の上乗せはない

 4. 教育職員の人事考課は、年末までに項目などを協議し、合意したい。

 5. 一般職員については、年末に実施することを前提に、今回は2.5ヶ月とする。

 6. 夏期賞与の支払いを仮払いとはしない。(上記の合意が必要)

 

組合:提案の1.と2.については、合意できる内容であり、一定の評価をする。しかし、それ以下は、タイムリミットにきている夏期賞与を“人質”とした無理な提案である。

  (1) 年間6.0ヶ月は、組合側の要求と隔たりがあり、給与のベースアップと連動しており、今後の交渉次第である。夏期賞与を支払うなら、暫定的とすべきである。

 (2) 教育職員の人事考課項目を今後決めたとしても、現在の学長や学部長のもとでは実施できる体制ではない。実施方法や時期についても協議する必要がある。

 (3) 一般事務職員を区別して人事考課を行う姿勢は不当である。現在の考課項目の見直しと、項目を含めた実施要領を全職員に予め報知しておく必要がある。現状で    は実施はできない。人事考課するなら、部課長ばかりでなく法人役員を含めて、    相互査定することも必要である。実施には信頼関係の改善が不可欠である。以上のことから、夏期賞与支給には付帯事項を付けずに交渉したい。

法人:こちらも努力した。今後、実施要領などを協議するということで、合意願いたい。

 

 ここで、20分の休憩を取り、双方の主張を文書にし、それをつき合わせることにしたが、交渉再開後の両者の主張は一致せず、合意に至らなかった。組合側は、翌日の組合大会の結論をもって、改めて態度を明らかにすることにした。

 

 

 

第31回団交

夏期賞与 双方合意する

支給は7月2日

 前日の組合大会を受けて、賞与の件について第31回団交(6月26日)が行われました。組合側としては、給与交渉が全く進展していない状態で賞与のみの妥結はありえないとの立場から、既に法人側と意見の隔たりが少なかった夏期賞与の支給についてのみ合意(確認書1.の項目)するつもりでしたが、法人側は、人事考課を含めて冬期賞与の件について言及(確認書2.の項目)し合意しない限り、夏期賞与を支払わないとの態度を崩さず、その問題で紛糾しました。法人側提出の確認書原案は,あまりにも一方的でしたので、組合側は強く反発し、結局、両論併記の形をとって双方の主張を盛り込むことで、合意に達しました。確認書を別掲します。

 組合員の皆様をはじめ、教職員の中に、既に昨年のボーナスよりも更に支給が遅れている状態に不安を抱いた方が多くおられたと思いますが、組合側が、法人側の不誠実な団交態度に耐えて、夏期賞与の支払いを最優先にしたことで、なんとか支給にこぎつけたというのが現状です。

 今後、年間の賞与額等について引き続き法人側と交渉を行いますが、これによって本年度の給与改定交渉をはじめ、多くの懸案事項の解決を遅らせることはできません。更に積極的に団交を続行させるつもりです。また、経理の公開拒否や理事長の団交不出席の件など法人側の不誠実な態度を改めさせ、対等な労使交渉の席に着かせるためには、スト権の確立と実行、学内外の情宣活動など組合に認められた合法的な手段を行使せざるをえず、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

皆様に期待しています!

 人事やボーナスが遅れても平気な法人の無責任な“経営”感覚を正し、同じやりとりで進展のない団交を繰り返す膠着状態を抜け出すために、皆様の積極的組合活動と行動力がぜひ必要です。ご協力お願いします。

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7月4日は,組合結成記念日です。

設立の原点に立って

再出発しましょう。

私たちの北陸大学のために!   (未加入の方は、ぜひ組合に入ってください)

(組合ニュース第77号:資料)

 

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