北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会会報第8号(1997.9.18発行)

教職員の皆様へ

 

 有志の会からの手紙へ  ご父兄らからの反響続々

  先日の有志の会中山代表の手紙に対し、ご父兄や卒業生諸氏から多くの手紙や問合せ電 話が寄せられています。特にご父兄には、授業料の使用と、キャンパスの正常化に強い関 心があることが感ぜられます。ここに、手紙の一つを皆様に紹介したいと思います。

 

 

       「北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会」の皆様へ

 前 略

  突然のお手紙の内容に驚きと戸惑い、そして憤りを感じております。

 以前に、子供から大学の理事に何か問題があるようなことを少し聞いた覚へがあるのですが詳しいことが分からず、いつの間にか失念しておりました。

  お手紙の内容が事実だとすれば、一父兄としても人道的にも許しがたい事だと思います。

  私立大学の授業料が高いのは、ある程度仕方がないことだとは思っておりますが、その中でも北陸大学は高い方だと感じております。それでも子供が選び、合格した大学だと思い、サラリーマンの限られた収入の中からローンを組むなどして、半期ごとにやっとの思いで納めているお金が、まるで理事の好き勝手に使われているような現状は、とても許せるものではありません。

  幸い、私共の子供は就職も内定しておりますが、これからの生徒たちの就職にも影響を与えることも懸念されますし、たとへ卒業しても、母校として、出身校として大学の名前は残るものです。このような不名誉なレッテルを貼られた学校が母校では、子供達があまりにかわいそうです。

  最悪の場合、学校の存続事態にも拘わってくるのではないかとまで心配されます。その様な事態を回避し、何とか、大学を正常な形に戻そうとし内部告発にも似た状況の中で声を上げられた、中山教授・林教授・橋本教授をはじめ、「北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会」の皆様の勇気と誠意に、心から感謝し、声援を送るものです。

  どうか、まじめに学問をしようとしている子供達と、それを授業料という形でしか応援できない親の心情を無駄にしないで下さい。

  何もできないあせりから、とりあえずと思いペンを取りました。皆様の立場の困難さと重大さを思うと、遠くで見守るしかできないことを、申し訳なく思いますが、多くの父兄が応援していることを、どうぞ忘れずに、今後ともご尽力下さい。

  取り急ぎ、皆様への御礼と声援を、お送りするものです。

 どうぞ、頑張って下さい。そして、よろしくお願い申しあげます。

 

 平成9年9月11日                       一父兄 より

 

(父兄の手紙を原文通り、ワープロで打ち直したものです)