北陸大学の正常化を目指す教職員有志の会会報第19号(1998.2.24発行)

教職員の皆様へ            

 

学生も怒っている!!

 

正常化を促進し、現体制の刷新を!

 

 2月19日、学生たちが記者会見を開き、北元理事長の退陣を求めて署名を集め、それを町村文部大臣に提出し、更にそのことを理事長に伝えたことを発表した。マスコミ報道によると、681名の署名が集まったとのことである。実に総学生数の6分の1である。これは北陸大学の歴史に残る事件として記憶されることになるだろう。北陸大学がいかに危機に瀕していたかということと、北陸大学の学生の行動力がいかなるものであったかということの証左として。

 学生が立ち上がった、いや、立ち上がらざるをえなかったのは、これまでの経緯をみれば当然であろう。学生もついに堪忍袋の緒が切れたのである。学生が文部省に直訴するという非常手段を取る前に、今日の本学の事態を解決できなかったことを私たち教職員はまず深く反省すべきだろう。そして正常化のために一層の努力をし、一日も早く学生が安心して学生生活をおくることのできる環境をつくり出さなければならない。

 今回の学生の行動に対して理事者側は、「突然で驚いている。なぜ事前に大学と話し合おうとしなかったのか」という趣旨のコメントを報道陣に発表している。驚くべき言葉である。理事者は、職員・警備員をたえず巡回させて大学批判のビラをすべて回収している。学生が大学に不満を持っていることは知らなかったはずはない。また、過去にビラが原因で「逮捕・監禁」された学生がいることを学生は皆知っている。とても大学当局と話し合うことができるような環境ではない。学生の自由な言論活動を封じておきながら、その一方で話し合ってほしかったと言うのは欺瞞のきわみである。このような理事者に学生がNO!を突きつけたのは当然である。

 今回の学生の行動を教学の責任者であるはずの佐々木「学長」や3学部の「学部長」はどう受け止めているのだろうか。学長・学部長こそ学生を守る教員の代表者であるはずなのに、学生は「学長」や「学部長」には何ら訴えようとせず、力も借りようとしなかった。なぜか。理由は明白である。学生もまた、現在の「学長」「学部長」を信用できないからである。この事実は重い。すでに佐々木「学長」は3学部から辞任勧告をされている。3人の「学部長」も同様である。多くの教員はこの人たちを教員の代表とは認めていない。そして今回の学生の行動により、現在の「学長」「学部長」は教員の支持を得ていないだけでなく、学生にも信頼されていないことが明らかになった。この期に及んでも、現「学長」、現「学部長」が名ばかりの職にしがみつき、居座りを続けるとすれば教育者としての良心が疑われることになろう。

 学生もまた学園の正常化と現体制の刷新を望んでいる。これに応えることは、私たちすべての責任であり義務である。

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読売新聞

北陸中日新聞

北国新聞

(2月20日)

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