私達は今ここに、北陸大学教職員組合の結成を宣言します。
 それは私達の生活を守り、社会的地位の向上を計り、大学の自治と学問・思想の自由を確立し、教育・研究の発展、振興を通じて、社会により貢献し得る大学として北陸大学を発展させる原動力の一つになるものと確信します。
 最近、就業規則や給与規程をはじめとした諸規程や制度が矢継ぎ早に変更されましたが、これらの規程の変更は私達の教育、研究生活に、直接間接を問わず重大な影響を及ぼしています。しかるに、これらの変更は、私達教職員の声を反映したものとは到底考えられません。また、私達の意見や提案等を聞くことなど殆どないのが実情です。
 そこで私達の生活と身分が守られ、安んじて教育と研究生活に専念し、教育という社会的にも責任のある職務を遂行するためには、私達教職員の正当な要求を大学当局と直接話し合い、お互いの信頼関係を確立し、それを通じて北陸大学の発展に寄与するのが私達の責務であると考えます。
 そのために大学当局と私達教職員が自主的に話し合う機会を制度的に保障するには、教職員組合が最も適切であるとの結論に達し、本日同じ考えをもつ者が相寄って北陸大学教職員組合が実現したのです。
 今後私達は、良識と節度ある大学の教職員組合活動にあたり、現在社会的課題の一つになっている大学改革を円滑に推進し、北陸大学の真の発展に大きく寄与するために努力することを誓うものです。
 願わくば、大学当局、学生、卒業生、ご父母の皆様のご理解と心からのご援助を期待するものであります。

1995年7月5日

北陸大学教職員組合参加者一同