(北國新聞朝刊 10月14日(火)33面)

 

北陸大地位不存在訴訟で口頭弁論

金沢地裁

 

北陸大の教授24人が、同大の佐々木吉男学長と三学部の学部長が教授会などの意向を無視して選任されたとして、同大を相手に四氏の地位不存在の確認を求めた訴訟の口頭弁論が13日、金沢地裁で開かれた。

この日の弁論で、被告の大学側は「原告は学長および教授の任免権を有しておらず、四氏の地位についての法律上の利害関係がない」として訴えを却下するよう求めた。

これに対し、原告の教授側は「学部長の選任には教授会の審議が必要」などとする兼子仁東京都立大教授の鑑定意見書と「理事会のみによってなされた学長の選任は学校教育法に違反して無効」などとする山下健次立命館大教授の意見書を提出した上で、学長と学部長の選任規程について「極めて恣意的かつ一方的に改訂された」と主張した。