北陸大の教授２４人が、同大の佐々木吉男学長と三学部の学部長が教授会などの意向を無視して選任されたとして、同大を相手に４氏の地位不存在の確認を求めた訴訟の最終弁論が１５日、金沢地裁で開かれ、大学側、教授側がそれぞれ最終準備書面を陳述して結審した。判決は来年２月１２日に言い渡される。

最終弁論で、大学側は学長、学部長の選任に関する新規定に基づいて新学長が選出されたことについて「原告の訴えの利益が否定されるべき一理由となる」などとする準備書面を陳述した。これに対し教授会側は、「学長選考は教授会が審議権を持つ重要事項に当たる」などとあらためて主張した。教授会側は来年１月に新学長が任命されることから、佐々木学長の地位不存在の訴えを取り下げる手続きを取ったが、大学側は不同意とした。

北陸大では、全学教授会、理事会が正常化に向けて論議を重ねた結果、学長選出の方法を従来の任命制から選挙制に移行し、今月１２、１４日に学長選挙が行われている。

　
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