(平成10年1216日 毎日新聞朝刊 いしかわ面)

北陸大訴訟が結審 
判決は来年2月12日 地裁


北陸大学(金沢市太陽が丘)の教授らが学校法人北陸大学(北元喜朗理事長)を相手取り、理事会の学長選任決議の無効、各学部長の地位不存在訴確認などを求めた訴訟の第10回口頭弁論が15日、金沢地裁(渡辺修明裁判長)であり、法人、教授側双方が準備書面を提出し、提訴から約2年ぶりに結審した。判決は来年212日午後1時に言い渡される。
教授側は準備書面で「被告がたびたびの学長任用規定の制度改変を教授会に対し「報告」で済ませたのは教授会の重要審議事項審議権を定めた学校教育法59条に反する」と訴えを補足し、改めて教授会への権限侵害を主張した。
これに対し、法人側は学長・学部長の選挙制度を既に改正したことを挙げ「訴えの利益はない」と却下を求めた。
新しい制度では、理事や教員からなる「推薦会議」で候補者を決め、専任講師以上の教職員で投票、有効投票の2割を上回った候補について理事会で選挙する2段階方式をとっている。
しかし、原告側がこれに応じて、一部訴えの取り下げを申し出たものの法人側は同意せず、あくまで判決を求める姿勢を示した。

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