(平成12年1月29日 北陸中日新聞夕刊)


名誉教授の称号授与で和解成立 北陸大学教組と理事会



 組合員の元教授が名誉教授の資格があるのに北陸大(金沢市)理事会が称号を拒否したのは不当労働行為に当たるとして、同大教職員組合が、石川県地方労働委員会に救済を申し立てていた問題で、組合と理事会は29日までに、名誉教授の称号を授与することで和解が成立した。
 組合によると、1997(平成9)年3月、組合員である薬学部の2教授が退職。1人は教授として20年以上勤務するなど名誉教授となる基準を満たしていたが、称号は与えられなかった。もう1人は基準に達していなかったが「この教授は業績などを考えれば称号を授与されてよいはず」(組合)という。
 組合は2教授が称号が拒否されたのは「組合員であることに基づくものとしか考えられない」として、同年7月、救済を申し立てた。同大では、称号の授与は理事会を開き決定することにしている。

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