(平成12年2月15日 北國新聞夕刊)


女子学生寮で食中毒 金沢15人症状


金沢市保健所に15日入った連絡によると、同市太陽が丘2丁目の北陸大女子学生寮「ドームひまわりの家」で、8日夜から9日にかけて、入所している18歳から22歳までの学生15人が腹痛、下痢の症状を訴えた。入院した学生はいなかった。今年に入って食中毒が発生したのは石川県内では初めて。
市保健所の調べでは、8日の夕食に出された豚ヒレ肉のトマトソースあえなどを食べた学生177人のうち、15人が症状を訴え、このうち、9人の便からウェルシュ菌が検出された。15人は15日までに回復した。
市保健所は、15日から3日間、学生寮の食堂を経営する金沢市太陽が丘2丁目、飲食店業太陽アソシエイツ(木村啓一社長)を営業停止処分とし、施設の清掃や消毒、職員らの衛生教育の実施を指示した。
ウェルシュ菌は、煮沸1時間以上でも死滅しない特殊な芽胞を持っており、食品を大量に加熱調理する際に発生しやすい。腹痛、下痢などが主な症状で、ほとんどが1、2日で回復するとされる。

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