(平成12年3月14日 北陸中日新聞朝刊)

北陸大 寮の食中毒計80人に 金沢市保健所 厚生省に詳細報告へ



金沢市太陽が丘、北陸大学女子学生寮「ドームひまわりの家」の食堂〓太陽アソシエイツ(木村啓一社長)経営〓で先月8日、夕食を食べた女子学生15人が腹痛、下痢などの食中毒症状を訴えた問題で、ほかにも65人が同様の症状となっていたことが13日までの金沢市保健所の調べで分かった。同保健所は「被害者が50人以上の重大な事案」と判断し、近く厚生省に詳細を報告する。
当初の発表では、先月8日夕、食堂の夕食を食べた177人中、女子学生15人に食中毒症状があり、うち9人からウエルシュ菌を検出した、としていた。女子学生はいずれも軽症で、すでに回復している。
同保健所は食堂を2月15日から3日間の営業停止処分とし、医師による学生の問診を実施。最終的に食中毒の被害者が80人になったとこのほど認定された。新たな処分は考えていないという。

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