理事長に慰謝料請求
北陸大学前法学部長が提訴
「日本刀で脅迫」 金沢地裁
北陸大学理事長室で北元喜朗理事長から日本刀を突きつけられ、教授を辞めるように脅されたとして、同大前法学部長(59)が二十七日、北元理事長を相手に二百万円の慰謝料の支払いを求める訴えを金沢地裁に起こした。
訴えでは、初谷氏は今年九月十四日午後、北元理事長に呼び出されて河島進学長とともに理事長室を訪れた際、同理事長に「いいものを見せてやる」と言われ、日本刀をのど元数センチまで近づけられたという。同理事はさらに、学部長はいつやめるのか」、「教授もやめなさい」と初谷氏を脅したとしている。
初谷氏は「先に北元理事長に渡した教授の退職願に日付が入っていなかったため、脅してでも辞めさせようとしたのだろう。耐え難い恐怖と屈辱を受けた」と話している。
「ありえぬ」と大学側
これに対し、北陸大の杉谷晃総務部次長は「北元理事長は不在で連絡が取れない。訴状を見ていないので何とも言えないが、理事長が日本刀を突きつけて脅したということはありえない」としている。
初谷氏の退職願をめぐっては、北陸大理事会が同氏の退職日を今月二十二日に決めたのは一方的で不当として、同氏が教授としての地位保全の仮処分を金沢地裁に申請している。
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