(平成13年1月17日 朝日新聞朝刊)


北陸大「退職」問題 「年度内は教授」 地裁決定「学生に不利益」


 金沢市の北陸大で、初谷良彦・元法学部長(59)が「退職の期日を一方的に年度途中にされたのは不当だ」として、同大学を経営する学校法人「北陸大学」(北元喜朗理事長)を相手取り、地位保全を求めた仮処分の申し立てで、金沢地裁(渡辺修明裁判官)は16日、「年度内まで法学部教授の地位にある」との決定を出した。
 決定の理由として、「年度途中での退職は教育を受ける学生に不利益が大きく、年度末にするのが通常だ」などとした。初谷さんは同日午後、金沢市内で記者会見し、支援頂いた学生諸君ら関係者のみなさんにお礼申し上げたい」と語った。また1月以降、大学側が代わりの教授らを割り当ててきた担当の講義について、17日以降も自らが受け持つ考えを示した。


北陸大・中川幸一専務理事のコメント
今回の決定は、授業担当や研究室の使用などを教授として取り扱うことことの必要性を認めていない。
すでに新年から新しい教授を充てるなどしている本学の対応に変更はない。


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