(平成13年1月27日 朝日新聞朝刊)



北陸大教官進退 「脅しの事実ない」 初弁論 理事長側棄却求める


 北陸大(河島進学長、金沢市太陽が丘1丁目)の元法学部長初谷良彦さん(59)が「日本刀を突きつけられて退職を迫られた」として、同大の北元喜朗理事長を相手取り、200万円の慰謝料の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、金沢地裁(渡辺修明裁判官)であった。
 理事長側は答弁書で「『脅した』事実はない」として訴えの棄却を求め、さらに「虚偽の事実が流布され、甚大な損害をこうむった」として、初谷さんを相手取った訴えを起こすことを示した。
 訴状などによると、初谷さんは法学部長だった昨年9月14日午後、同大の理事長室で刃渡り約80センチの日本刀をのど元に突きつけられた後、北元理事長に退職を迫られたとしている。
 初谷さんは北陸大を運営する学校法人北陸大に対しても、安全な労働環境を整える義務を果たしていないなどとして、理事長と連帯して200万円の慰謝料を求める訴えを24日、同地裁に起こした。
 

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