(平成13年1月31日 朝日新聞朝刊)



「構内立ち入り禁止を」 北陸大教授退職問題
大学側が仮処分申請



 金沢市の北陸大の教授退職問題にからみ、学校法人北陸大(北元喜朗理事長)は30日、元法学部長の初谷良彦さん(59)を相手取り、初谷さんの大学構内への立ち入りを禁止するよう求める仮処分命令を金沢地裁に申し立てたことを明らかにした。
 この問題を巡っては、初谷さんが学校法人北陸大を相手取った地位保全の仮処分の申し立てで、金沢地裁は16日に「年度内まで法学部教授の地位にある」との決定を出している。大学側の今回の申立書などによると、16日の金沢地裁の決定は授業の実施など初谷さんの就労については却下しており、初谷さんが構内で授業を実施することで混乱を招き、教育機能を阻害されるなど、著しい損害をこうむる、としている。
 大学側の申し立てに対して、初谷さんは「教授としての地位保全を認められたことは当然、研究室を使うことや授業をすることを含む。何より学生に不利益があってはならない」として、授業を続けている。

 

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