「助教授が暴行」 学生が被害届
北陸大側は否定
北陸大外国語学部の２年生男子学生（21）は３０日、同大法学部の助教授男性（35）から暴行を受け、けがをしたとして金沢中署に被害届を出した。同署は近く双方から事情を聴き、事実関係を調べる。
男子学生によると、今月１０日午後、北陸大法学部棟での「日本国憲法Ⅱ」の講義の際、助教授に胸元をつかまれ、強引に廊下へ引きずり出され、胸や足に軽いけがを負った。講師が北陸大前法学部長の初谷良彦氏からこの助教授に代わり、入室しようとした初谷氏を大学側が拒んでいたことから、この学生が説明を求めた直後だったという。
これに対し、北陸大は「男子学生は授業を妨害する行為をしており、他の学生の迷惑などを考えて教室の外へ出した。助教授が暴行を加えたという事実はない」（総務部）としている。
初谷氏立ち入り禁止の仮処分申請 北陸大
北陸大は３０日までに、初谷氏が大学の決定を無視して講義を行うなど、学内の秩序を混乱させているとして、同氏の大学構内への立ち入りを禁止する仮処分を金沢地裁に申請した。
初谷氏は３０日、「あまりにも一方的なやり方であり、納得できない」としている。初谷氏については北陸大が先月２２日に退職としたが、同氏から地位保全の仮処分申請を受けた金沢地裁はことし３月末まで教授職の地位にあることを認めると決定している。
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