(平成13年2月9日 北陸中日新聞朝刊)



成績評価 後任と総合で 北陸大退職問題 1日の教授会決定覆す


 北陸大学(河島進学長、金沢市太陽が丘)の前法学部長・初谷良彦氏の退職問題で、法学部教授会は8日開かれ、初谷氏担当6科目の成績評価を、昨年12月までの初谷氏と、後任教員との総合判定とし、後任教員が行うことを決めた。関係者によると、今月1日の同教授会で「成績は初谷氏にお願いする」と決めたばかり。1日の決定が覆されたことに対し、法学部助教授と講師十数人が9日、大学あてに抗議文の提出を予定している。
 関係者によると、教授会には11人が出席。7人が゛逆転´に賛成したという。
 初谷氏は「当然認められない。後任には専門外ばかりのうえ、(私の退職に反発し)1月から一度も出席していない生徒も数多く、これでは学生が納得しない。学生あっての大学ではないか」と話す。学生の一人は「学ぶ権利は学生にあるはず。多くの学生は初谷先生からの単位を望んでおり、大学に申し入れもしていた」と憤っている。
 一方、同大外国語学部教授会も8日開かれ、初谷氏が担当していた1科目(後期)について、同氏と後任教員との調整で成績評価することを決めた。
 同大総務課は「教授会の意思を尊重する。法学部教授会では前回(1日)、確認できなかったことを正式に決めたということだ」と話している。


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