(平成13年7月26日 北陸中日新聞朝刊)


北陸大側と和解 「辞職強要」提訴の元法学部長


 北陸大(金沢市)の元法学部長・初谷良彦氏(59)が北元喜朗・同大理事長に日本刀を突き付けられて辞職を迫られ精神的苦痛を受けたなどとして、北元理事長と同大を相手に200万円の慰謝料を求めた訴訟は25日、金沢地裁(渡辺修明裁判官)で北元理事長と同大側が初谷氏に金銭を支払うことなどで和解が成立した。
 和解の内容は双方代理人の話し合いで明確にされていないが、初谷氏は「大学側の誠意が十分に分かる内容で、訴訟の目的を十分に達したと考えている。支援してくれた学生たちも納得してくれるだろう」と話した。同大は「特にコメントはない」としている。
 訴状によると、初谷氏は昨年8月末、法学部長を退任し教授を続けるよう希望していたが、大学から形だけ教授職の辞職願も提出するよう求められたため提出。
 翌9月、理事長室に呼ばれ、北元理事長にのど元に日本刀を突き付けられ「教授も辞めなさい」などと迫られ、精神的苦痛を受けたと主張していた。
一方、同大側は「日本刀を突き付けたという主張は事実ではない」などと反論していた。



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