(平成9年2月14日 北國新聞)

 

自主選挙公示、21日投票

北陸大 学長問題で教員有志

 

新学長の選出方法を巡って理事会と教員有志グループが係争中の北陸大で13日、同グループが学長候補者を選ぶための自主選挙を行うことを決め公示した。投票は21日の予定である。教授有志グループでは、全教員に対し、独自に作成した学長候補者選出規定について、賛成か反対かを投票するよう呼び掛けていたが、13日までに全教員の68%の賛成が得られたとして自主選挙の実施を決めた。

自主選挙は北陸大の全教員約180人が選挙権を持ち、同大の教授約60人に中から学長候補者1人を選出して理事会に提示することにしている。教員有志グループの1人である岡野浩史教授は「自主選挙に違法性はない。さまざまな妨害はあるが、少しでも多くの教員が参加してほしい」と話している。

 

「混乱招くだけ」

大学側

 

これに対して大学側は「この選挙は学内に混乱を招くだけ。投票には参加しないでほしい」(中川幸一専務理事)としている。