(平成9年3月29日 産経新聞)

 

和解の交渉決裂

北陸大学学長選問題

 

理事会と教授グループが対立している私立北陸大学(石川県金沢市)の学長選任問題で、教授側は28日夕、記者会見し、和解交渉が決裂したことを明らかにした。来月5日の入学式までに解決する見通しは少なく混乱も予想される。

会見した教授らは、6カ月間の暫定学長を選出し、この間に選任規定の改正などを図るよう申し入れてきたが、理事会側が示した和解条項案では「現行の規定に基づき新学長を選任する」との立場を譲らず、交渉は決裂したという。

同大学では昨年8月の理事会で次期学長に衛藤瀋吉・亜細亜大前学長を選任したが、教授会を通さない学長選任決議は無効として教授側が12月に提訴して以降、対立はドロ沼化。