(平成9年2月22日 北国新聞朝刊)

中山氏を学長候補に

北陸大の教員有志 自主投票を実施

 

新学長の選出方法を巡って理事会と教員有志グル−プが係争中の北陸大で21日、同グループが学長候補者選出の自主投票を行い、法学部の中山研一教授(70)を選んだ。

投票には不在者投票を含め北陸大教員182人のうち132人が参加。中山教授は投票数の89.4%、全教員数の64.8%にあたる180票を得た。教員有志グループでは、同教授を学長候補者として選出したことを近日中に理事会に伝える予定である。

 

「法的根拠ない」

大学側は「法的根拠のない選挙で選ばれた候補者であり、そのことを前提に対処す

る」(中川幸一専務理事)としている。

この日、教員有志グル−プは、投票所を訪れた大学当局関係者が自主選挙の選挙管理委員会の許可を得ずに開票現場を写真撮りしたとして、フィルム1本が入ったカメラを預かった。