(平成10年2月28日 北國新聞朝刊 社会2面)

 

原告、理事長らの証人尋問申請

 

北陸大地位訴訟

 

北陸大の教授24人が、同大の佐々木吉男学長(70)と三学部の学部長が教授会などの意向を無視して選任されたとして、同大を相手に四氏の地位不存在の確認を求めた訴訟の口頭弁論が27日、金沢地裁で開かれた。

原告側は「国公立大同様、私立大でも理事会が『自主性の尊重』を理由に無制限に何でもできるわけではなく、理事会が教授会の審議を経ずに学長を選任したのは無効」などと主張。北陸大の北元喜朗理事長ら6人の証人尋問を申請した。

これに対し、被告の大学側は「この訴訟では法律解釈が争点なので、証人尋問は必要ない」との上申書を提出し、ただちに結審するよう求めた。

裁判所側が原告側が申請した北陸大の土屋隆教授を証人として採用したため、次回6月5日には土屋教授の証人尋問が行われることになった。