(平成10年2月28日 読売新聞朝刊 地方版)

 

証人採用、実質審理へ

 

北陸大訴訟

 

北陸大学(金沢市、北元喜朗理事長)が教授会の審議を経ずに学長を選出したのは学校教育法に違反するなどとして、教授有志らが同大を相手取り、意思決定機関である理事会決議の無効確認を求めていた民事訴訟の口頭弁論が27日、金沢地裁(渡辺修明裁判長)であった。原告側はこの日、同大教授ら6人を証人申請し、1人が採用された。これまで被告側は「原告らに当事者適格がない」「訴えの変更は認められない」などと主張して実質審理に入れなかったが、証人が採用されたことによって、初めて実質的な審理に入ることが確実となった。