(平成10年5月28日 北陸中日新聞朝刊)

 

「一芸一能入試」の衛藤氏 東洋英和女学院長に

 

「一芸一能入試制度」を導入するなど斬新(ざんしん)な大学改革で知られる元亜細亜大学長で東大名誉教授の衛藤瀋吉氏(74)が6月1日付で東洋英和女学院(東京都港区)の院長に就任することが27日までに、同学院理事会で決まった。

院長は同学院の大学院、大学、中高部、小学部、幼稚園を統括する責任者で、衛藤氏は「教育で一番大事な役割を担っている初等、中等教育を勉強する機会をいただき感謝している」と話している。

衛藤氏は亜細亜大学長時代に個性ある学生をとるための一芸入試制度や、米国の大学の単位を認める「単位認定留学制度」などの改革を実行した。

1995年に退任後、96年に北陸大(金沢市)の次期学長に理事会で選任されたが、同大教授25人が無効確認を求めて提訴、同理事会が人事を撤回していた。