(平成10年6月6日 北國新聞朝刊 第2社会面)

 

原告の名誉教授証言 北陸大訴訟

 

北陸大の教授24人が、同大の佐々木吉男学長と3学部の学部長が教授会の意向を無視して選任されたとして、同大を相手に4氏の地位不存在の確認を求めた訴訟の口頭弁論が5日、金沢地裁で開かれ、原告の一人で同大の土屋名誉教授が原告側証人として出廷した。

大学側が、学部長の選考方法を変更したのは教授陣が二派に分かれ、対立するなど弊害が大きかったためと主張している点については、土屋名誉教授は「選挙後の日常的な対立にはつならず、この理由は理解できない」と述べた。

この日の弁論で原告側は、今年4月1日付で初谷良彦教授が法学部長に就任したことから、松本幹雄前法学部長の地位不存在の確認を求めていた訴えの取り下げを申し出た。このほか、原告の教授グル−プのうち、退官した3教授の訴えを取り下げた。