(平成10年7月4日 朝日新聞朝刊 石川版)

 

名誉教授へ反対尋問 北陸大学長選任訴訟

 

北陸大の教授らが大学側を相手取り、教授会抜きの学長選任の無効などを求めている訴訟の第8回口頭弁論が3日、金沢地裁(渡辺修明裁判長)であり、原告の一人である土屋隆・同大名誉教授への大学側代理人の反対尋問があった。

同名誉教授は、理事会による学長と学部長の任命制が始まった1987年以前に、学内に2つのグループがあったと認めたが、「理事会は、公選制から任命制に変えることで2つのグル−プの人事バランスをはかろうとししていたのではないか」との大学側代理人の質問には、「私はそうは見ない」と否定した。