(平成10年7月4日 北國新聞朝刊 第1社会面)

 

原告の名誉教授証言 北陸大訴訟

 

北陸大の教授24人が、同大の佐々木吉男学長と3学部の学部長が教授会などの意向を無視して選任されたとして、同大を相手に4氏の地位不存在の確認を求めた訴訟の口頭弁論が3日、金沢地裁で開かれ、原告の一人で同大の土屋名誉教授が証人として出廷した。

土屋名誉教授は「北陸大の学部長の選考方法が選挙制から任命制に変わった昭和62年以降、理事会側は教授陣の支持がない自らのいいなりになる人ばかりを(学部長に)任命し、学内の対立が悪化した」と述べた。

前回の弁論で原告側は、今年4月に法学部長が変わったため前法学部長の地位不存在の確認を求めた訴えの取り下げを申し出たが、被告側はこの日の弁論でこの申し出に同意しなかった。被告側は前学長の久野栄進氏の証人尋問を申請する方針を示した。