(平成10年12月13日 北國新聞朝刊 第2社会面)




北陸大 理事の投票で選出へ
候補の2氏 新制度で初の学長選




新しい制度移行に伴う北陸大(金沢市)の学長選挙は12日、実施され、先に同大理事と教員で構成する推薦会議で候補者に選ばれた初谷良彦法学部長、河島進薬学部教授の二氏について、講師以上の専任教員による投票が行われた。開票の結果、初谷学部長が81票、河島教授が41票を獲得、ともに有効投票数128票の2割を上回ったため、新しい規定に基づき、14日に理事会を開き、二氏について理事10人が投票、過半数獲得者を新学長とすることになった。
北陸大の学長選出は従来、理事会で候補者を決め、理事長が選任する形をとっていた。しかし、教授有志グループが教授会の意向が無視されていると反発、争いは法廷に持ち込まれた。このため、理事会、全学教授会が正常化に向けて協議した結果、任命制から二段階の選挙制への意向が決まった。新学長が決まり次第、佐々木良男学長は辞任する。

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