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1997年2月27日

 

  次期学長決定を撤回

     今こそ曲折乗り越え、正常化に全力を

 学枚法人はこのほど開いた理事会において、衛藤瀋吉氏の次期学長決定の撤回を決め、全学教授会を軸に学内正常化に全力を傾注することを政めて確認しました。撤回の結論に至った理由は、下記の理事長声明で述べているとおりです。理事会ではこの決定を学内平穏化の契機とし、今後教学の最高審議機関である全学教授会に正常化の推進役としての機能を期待し、その機能が効果的に発揮きれるためにはどうするべきかを理事会、教学双方で互いに尊重しながら真剣な協議を進めていくことを申し合わせました。この議論の既決は、本学の質所と社会的評価を回復するには、双方が過去の曲折を乗り越え、小異を捨てて正常かという大同に向かって進むことが不可欠であり、今こそ本学の社会的責任と学生・卒業生諸君に対する責任の重さをかみしめるべき時との認識に基づいたものです.卒業式、入学式といった重要な行事を間近に控えてご理解とご協力を切にお願いする次第です。

 

 学校法人北陸大学は2月26日、理事会を開き、衛藤氏の次期学長決定を撤回することを決めました.衛藤氏には大変ご逃惑をかけ、誠に申し訳ないのではありますが、現在の学内状況では優れた指導者である衛藤氏をお迎えして手腕を発揮していただく環境が整っていないとの意見が大勢を占め、この結論を出しました.昨年8月の理事会における次期学長決定以来、今日まで衛藤氏就任に向けてできうる限りの努力を続けてきましたが、着任予定の4月1日も間近となったここに至っても、心おきなく職務に専念していただく学内状況とはなりませんでした.なお、この決定については既に衛藤氏に伝えてあります.

 今後は、このことを契機に本学の秩序を取り戻し、教授会を中心とした教員の意思を反映できる大学運営を目指し、学長選任も含めた正常化になお一層の努力を重ねる方針です。

理事長

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