With Plus編集委員会

平成10年2月26日

 

ただちにビラ配布の中止を

 学内問題は当事者同士で解決すべき

 

 日差しが日増しに温もりを増し、春の気配を肌に感じる頃となりました。皆様におかれては、新年度業務の準備等で何かとお忙しいことと思います。

 さて、新聞、テレビ報道でご存じの方も多いと思いますが、今月24日と25日に、執行委員をはじめとする組合員約20人が、金沢市中心部で「北陸大学改革にご理解を」と題したビラを市民に配布しました。理事会と教学の協働関係の構築に向けて努力を続けているさ中に、このような方法で一方的な理事会批判を直接市民に訴える行為は誠に遺憾です。学校法人は25日、組合に対し、街頭でのビラ配布の中止を申入れました。

 本学の教職員、学生の多くは、このような学内の問題を地域社会に周知するいつもながらの行為に心を痛めており、卒業生,父母の思いもまた同じだと思います。学内で解決すべき問題をなぜ、街頭運動にまで及んで強く外部ににアピールする必要があるのでしょうか。学内事情を知らない外部の人たちに一方的な情報を流し、意図的に世論を形成して自らの主張を押し通そうとする行為は、何ら学内問題の解決につながらず、かえって障害にさえなりかねません。本筋の教育・研究とはかけ離れた問題で、「北陸大学」の文字が画面や紙面を賑わすのを目にする卒業生,父母の胸中を察し、これ以上本学のイメージを落とす行為は止めるべきです。

諸問題について学校法人は、真摯に取り組んでおり、今月23日には団体交渉において問題解決に向けた話し合いをしたばかりです。まだ、その結論が出ず、話し合いが続いているさ中に、こうした手段に訴える行為は信義に反するものです。学内の問題は、当事者同士で粘り強く、誠意をもって話し合い、解決していくほかありません。大学人としての良識と冷静な判断に基づく行動を切に求めるものです。

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組合ニュース第110号をご参考下さい.(HP担当者注)